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今日は、私の中である意味「人生のバイブル」の一つとなっている映画について語らせてください。
みなさんは、『GONIN』という映画をご存じでしょうか?
1995年に公開された、日本映画史にその名を刻む「怪作」であり「名作」です。
実は去年、YouTubeで期間限定の無料公開がされているのを偶然見つけまして。
「懐かしいな…」
なんて軽い気持ちで再生ボタンを押したのですが、気がつけば最後まで一気に吸い込まれてしまいました。
もう何度目かわからない再視聴。
日テレの「金曜ロードショー」でジブリを観てしまうような、抗えない魔法のような魅力があるんですよね。
20数年経っておっさんになった今観ても、全く色褪せないどころか、今の映画にはない「毒」と「熱」に圧倒されてしまいました。
※ここからはネタバレも含みますので、嫌な方はブラウザバック推奨です。 でも、映画好きな方なら名前だけでも覚えて帰ってください。
そして、いつかその目でこの狂気を目撃してほしい…。🙏
▼松竹公式の予告編はこちら
どうですか? この2分10秒だけで、今の映画にはない「ヤバさ」が伝わってきませんか?
「GONIN」のここがヤバい(主観全開!)
1. 豪華すぎるキャストの「ギリギリ」の演技
まず、出演陣が信じられないほど豪華。
佐藤浩市さん、本木雅弘さん、根津甚八さん、竹中直人さん、そして椎名桔平さん。
この「どん底の5人」が、一発逆転を狙ってヤクザの事務所を襲撃する。
その悲哀と狂気が凄まじいんです。
特にヒットマン役のビートたけしさんが登場してからの絶望感といったら…。あの眼光だけで、画面が凍りつくような感覚になります。
北野武監督作品のたけしさんも好きですが、石井隆監督の世界で「役者・たけし」が放つ異質のエネルギーは、また別格の嬉しさがありましたね。
でも、単に豪華なだけじゃないんです。
全員が役柄に憑依し、文字通り「命を削るような熱量」でぶつかり合っている。
観ているこちら側に、その熱がジリジリと伝わってくる…そんな作品、今はなかなかありません。
2. 石井隆監督特有の「湿った映像美」とバイオレンス
石井監督といえば、あの「雨」と「夜」と「青い光」。
画面越しに雨の匂いや、血の生臭さが漂ってきそうなほど、映像が「湿って」いるんです。バイオレンス描写も容赦ありませんが、それが単なる残酷ショーではなく、どこか耽美的で美しいのが不思議なところ。
なかでも根津甚八さん…本当に良い役者さんでした。
漢らしい色気とカッコ良さが、どのシーンからも滲み出ている。
3. 誰が欠けても成立しない「はみだし者たち」のバランス
完璧なヒーローなんて一人もいません。
全員、何かに失敗し、追い詰められた男たち。
でも、その5人が集まった時に生まれる化学反応が、あまりにも切なく、そして熱い。
命をかけた無謀な賭けに出る彼らの絆は、「友情」なんて言葉では軽すぎる。
もっと重く、ドロドロとした「業(ごう)」のような何かが、観る者の胸に深く突き刺さります。
耳に残って離れない音楽、安川午朗さんの重厚感のあるテーマ曲
個人的に忘れられないのが音楽です。
終盤、ヤクザ事務所に本木雅弘さんとカチコミをかけるシーンで流れる、ちあきなおみさんの『赤い花』。
この曲をこの映画で好きになり、カラオケでも歌うようになりました。
哀愁を感じる名曲だと思います。
私の良い思い出の1つですね。
そして忘れてはならないのが、音楽を担当された安川午朗さんの存在。
映画が幕を閉じた後、エンドロールとともに流れるあのテーマ曲。
YouTubeで『GONIN テーマ曲』を聴く(外部サイトへ飛びます)
衝撃的なラストに放心状態のまま聴く、あの重厚で軋むようなバイオリンの旋律…。
綺麗な音色というよりは、どこか追い詰められた男たちの叫びのように聞こえました。
観終わった後のなんともいえない、胸にどっしりと残る感覚は、この曲があってこそ完成するのだと思います。
【番外編】急にホラー!?トラウマ級の竹中直人さん
語らずにはいられないのが、サイコパスな役柄を演じた竹中直人さんです。
作中で〇される前、自宅に帰ってお風呂に入るシーンがあるのですが…あれ、今でもトラウマというか、思い出すだけで恐怖を覚えます。
バックで流れる「エリーゼのために」が、また絶妙に怖さを演出してるんですよね…。
あの「日常が崩壊していく音」は、下手なホラー映画よりよっぽど怖いです😅
【ちょっと裏話】あの眼帯と傘に隠されたリアル
実はこの作品でヒットマンを演じたたけしさん、あの有名な眼帯は小道具ではなく、当時のバイク事故後のリハビリ中で、リアルに眼帯が必要な状態だったそうです。
カチコミのシーンで、殺し屋なのに律儀に傘を差して登場するのも、実は「目に雨水が入らないように」という健康上の配慮だったという説があります。
現場の切実な事情が、結果として
「何を考えているかわからない、不気味で圧倒的な殺し屋像」
を作り上げてしまった…。
まさに映画の神様が降りてきたようなエピソードですよね。
それを知ってから観ると、あのシーンがさらに凄みを増して見えてくるから不思議です。
おっさんの独り言 今の映画との違い
「最近の整った映画もいいけど、こういう『泥臭くて、痛くて、でも美しい』映画がたまに無性に観たくなるんだよな~」
今の映画はどこか綺麗にまとまりすぎている気がして、たまに物足りなくなるんです。
『GONIN』には、理屈じゃない「人間の生々しさ」が溢れています。
泥水をすすりながらも、最後に一瞬だけ光を求めてもがく男たちの姿。
観終わった後は、ドッと疲れが出るほどエネルギーを使いますが、それこそが「本物の映画」を観たという証拠なのかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました📽️
続編の『GONIN2』のレビューはこちら


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